2018/03/04

樹と暮らす



という本を、お隣の町の本屋さんで見つけました。
   
「雑木」と呼ばれてきた66種の樹木の、森で生きる姿とその木を使った家具・建具。
森の豊かな恵みを丁寧に引き出す暮らしを考える。
と副題がつけられた本。
東北大学の清和研二先生と伊那市の建具職人有賀恵一さんが合作です。

絵や写真がいっぱい入った本は、それだけでとっつきやすい。


樹にかかわる仕事をしていて、つくづく思うこと。

「樹」って美しい。

木目も、色もちがう。小さな木のオカリナを並べてみるとその違いが一目瞭然。
削って磨いて、オイルを塗って、一つ一つの個性が輝く。

        

当社では、裏に木の名前を書いています。
あなたの吹いている樹・音の材質を知ってほしいということ、何より樹のことを知ってほしいという思いなのでした。

        
最近私が気になっているのは、左端の神代木のこと。
自然災害で土中に生きたまま埋まってしまい、そのまま何百年もたって掘り出されたものだそうです。土中深くは酸素がないので、腐らないのだそうです。

森のオカリナ樹・音を作ることで、木、樹を知り、さらに奥が深いことも知る。
あー、夫が生きている時にこんな会話がしたかったなーと思う、没後8年目の春です。


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